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2007年9月 5日 (水)

同人誌「安藝文学」第75号(広島市)

【随筆「墓碑銘」望月雅子】
江藤淳「漱石とその時代」、田宮虎彦「愛のかたみ」、原口統三「二十歳のエチュード」、清岡卓行「『海の瞳』-原口統三を求めて」。これらの作者と対象作品を、それぞれの死に方を検証しながら、評論をする。常に師と向き合った姿勢が、緊張感をもって、読ませる。
【随筆「丹下左膳」山本明美】
林不亡の「丹下左膳」の「乾雲坤竜」の巻と「こけ猿」との筆致の違いを、大河内伝次郎の映画との印象を交えて、評論する。懐かしくも、娯楽の中に哀愁のあった時代を思い出す。
【「日本語の空間」(六)文沢隆一】平安時代の竹取物語から、源氏物語、伊勢物語の特長を、わかりやすく例を上げて解説している。まるで大学の授業の教科書かとおもうほど、興味をそそって解説されており、本当に面白く勉強になった。
安藝文学同人会事務局=〒732-0002広島市東区戸坂山根2-10-25.

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