「白雲」第24号・朱夏号(横浜市)(2)
【「くいなのおとずれ~正宗敦夫~(6)」長尾志朗】
正宗敦夫という人は、作家・正宗白鳥の弟らしい。研究者には、貴重な資料になるのかもしれない。
【「少年Mの回想記(14)―肉弾三勇士」穂積実】
太平洋戦争中の軍国主義教育に染まった少年を描く。淡々としているだけに、その時代の雰囲気と、後から考えるイメージの根本的な違いを感じさせる。
【「快男児・喜楽(1)」山本道夫】
神奈川県の溝ノ口に「大山街道ふるさと館」があり、そこで知った林喜楽という人の伝記らしい。多摩川近辺の土地の変化を記しながら、何となく時代小説になってしまう趣向。出だし好調で面白い。
《参考》文芸同人誌「白雲」は、創刊12年。ジャンルを問わず年2回(1月、7月)発行。規定は、会員は原則として毎号2頁の原稿を載せるものとする。一人最大10頁を目安とし、1頁当り3500円の掲載経費を負担する。作品の寄稿がない場合においても分担金として1人3500円を負担する。但し、同人誌「白雲」を5冊分配する。手書き原稿の場合は、規定料金のほかに短詩型1,000円。散文型2000円を加算する。事務局=〒233-0003横浜市港南区港南6-12-21、岡本方「白雲の会」。
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