「婦人文芸」50周年の集いを開催(3)
「婦人文芸」創刊50周年記念の集い!自立の精神が支えた同人誌 (上)
「婦人文芸」創刊50周年記念の集い!(下)
今回の記念パーティでは、「婦人文芸」といえども、まだ仲間内のもたれあい、甘えのようなものがあるーーという話が出た。そういう面があるかもしれない。が、自分の立場、存在を理解して欲しいという作者の自己表現を主体として、売れる雑誌などはない。売るためでなく書かれた作品が、売れるような作品の体裁をしていないからといって、甘いとするのはどうなのであろう。
これを歴史的に後に読むことしてみよう。すると身近な自己表現的小説は、貴重な時代の記録である。現在売れている面白おかしいヒット本は、情報の海に埋没する可能性もでてくるのである。
売れなくなれば、文芸商業誌はなくなるが、同人誌で自己存在を確認したい人々は増えても減ることはないであろう。同時に、社会に無関心な人々も増え、説得力をもって語るに難しい時代に入っている。視点を変えてみることも必要に思う。
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