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2007年2月 7日 (水)

「頌(オード)」26号より(2)

【「アレハンドロ・アメナーバル監督作品論」(1)「海を飛ぶ夢」小原優】
怪我で四肢が麻痺し、寝たきりの男が自死した事実があって、それを題材にした映画の評論。生と性、死の意味を追求する評論となっており、完成度は高い。映画館にいってプログラムを買ってもこれほどの論評は期待できないであろうと思わせる。

【「花火」杉本暁】
健康診断ドッグで短期入院していた男。死の病に侵された父親を看護しに通う女子大学生に出会う。女子大生への不可能愛を、中年男の“萌え”意識的に描く。静謐な筆遣いが、好ましいが、形式美が勝って、内容の詰めが弱いのが惜しい。

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