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2006年12月16日 (土)

「零文学」第4号を読む(2)

【「『詩』と『詞』の間」鈴沢健一】
ミュージシャンが、作詞と作曲の関係を語る。詩をつくって、それを曲にするまでの過程が実作者の立場から明かされるので、まさに詩の現在ではある。作詞は「歌われる理由と作曲された理由とのキャッチボールの中から音楽が発展してゆく」という。方向性がぶれないことをよしとするところは、創作活動全般に通じるものがある。

【「現代詩の出発点」那住史郎】
文学活動の戦争時と戦後の態度の違いが、それぞれの運命を変えたことを指摘、そこから「荒地」の活動のおける川崎洋と今年の春先に80歳で孤独死した茨城のりこの活躍をたどる。簡潔さと大胆な分析で、歯切れの良い解説になっている。幾すじかの道のうちの、ひとつの方向性がシャープに示されているからであろう。雑誌には、この作者によるコラムがいくつか挟み込まれているが、よく、かすがいの役を果たしているのを感じる。リトルマガジンへのセンスを感じさせる。

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