文芸中部73号・堀井清「夜のあかり」を読む
主人公の浦野の幼馴染の友人の自殺と、浦野の家庭の転居に至るいきさつと、それが取り止めになり、浦野がそれを機に家を出て、ビジネスホテル暮らしをするまでが、描かれている。このなかのデテールに優れたところがあるのを見ると、それが描きたかったのかなと推察される。
現実的な情景と場面の連続が、意識の変遷のように思える面白さと丁寧さが楽しめる。作者が楽しみながら書いているようなところが、テーマの重さをまともに受けさせなところもある。
ただ、テーマは二つあるらしいのに、地域的に同じ場所で、同じ主人公の体験を2つ続けて描くのみというのは、短編に向いていない。あらすじを紹介するにも、2つの話の種類をどうつなげてまとめるか戸惑うところがある。
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