« 重信被告の手紙、第2信をPJ記事に | トップページ | 蒸し暑い日々 »

2006年8月25日 (金)

同人雑誌作品紹介

  「文―BUN」 2号(京都・立命館大学)発行日=060701

【「フォスフォレッセンス」高村綾】 三鷹市の桜上水ならぬ、玉川上水の近くに古本カフェがあって、もちろん太宰治の小説も置いてある。そこに常連になっている彼女がいる。店主の僕は、彼女の姿をみることに、喜びを感じるのである。作者お好みのフィクショナル設定らしく、筆はなめらかで、瑞々しく新鮮サラダの味わいがある。感性に成熟したものも漂う。読む楽しみが味わえる極上短編である。

【「男の子を好きになったなら②」よりふじゆき】

 同性愛か、少年愛か、興味本位になりがちな題材を文芸的なポジションから外さないで描かれているのを感じる。感覚的にそうかもしれないと思わせられながら、面白く読める。

|

« 重信被告の手紙、第2信をPJ記事に | トップページ | 蒸し暑い日々 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 重信被告の手紙、第2信をPJ記事に | トップページ | 蒸し暑い日々 »