2009年12月26日 (土)

出版業界、2兆円割れへ 出版科学研究所の調査

 平成21年の書籍と雑誌の推定販売金額が、元年から20年間維持してきた2兆円台を割る見通しであることが25日、出版科学研究所(東京)の調査で分かった。前年より約9百億円減の1兆9300億円程度にとどまる見込み。同研究所は「デフレの深刻化や日本経済の萎縮の波が出版業界にも押し寄せた」としている。
 1~11月期の推定販売金額は、書籍が前年同期比4.5%減、雑誌が同4.1%減。書籍は村上春樹さんの小説「1Q84」がミリオンセラーになり話題を呼んだが、売れ筋の本の低価格傾向が続いた。雑誌も休刊が相次ぐなどして12年連続のマイナスだった。
 同研究所の佐々木利春主任研究員は「来年も明るい見通しはない。映画やテレビとの連動などで需要の底上げを図っていくしかないだろう」と話している。(産経ニュース09.12.25)

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2009年12月25日 (金)

渡辺淳一さんが北京の出版社と和解

 中国の通信社、中国新聞社によると、作家の渡辺淳一さんが、著作権を侵害されたとして北京の出版社に損害賠償を求めていた訴訟は23日までに、上海市第1中級人民法院(地裁)で和解が成立した。渡辺さん側は、出版社と5冊の小説集を中国語で出版する契約をしたが、無断で4冊に編集されたとして賠償を請求。双方が協議した結果、出版社側が渡辺さん側に10万元(約130万円)を支払い、在庫を処分することなどで和解が成立した。渡辺さん側はこの出版社に対して、小説「愛の流刑地」の中国語版の無断出版でも賠償を求めていたが、取り下げるという。渡辺さんの小説は中国で人気が高く、海賊版が大量に出回っている。今年初めには、同様の著作権侵害をめぐる訴訟で上海の出版社と和解が成立したという。(共同09.12.23)

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2009年12月20日 (日)

スピルバーグによる映画化が決定「パイレーツ」初版3万部/クライトンの遺作

08年11月に66歳で死去したアメリカの人気作家、マイクル・クライトンの遺作『パイレーツ―掠奪海域』(酒井昭伸訳、早川書房・本体1900円)が、12月9日に早川書房から発売された。
 この作品は作者の死後、仕事場の愛用パソコンのなかから発見され、作品としてすでに完成していることも確認された。単行本、文庫合せて200万部の『ジュラシック・パーク』をはじめ、クライトン作品の日本語版をすべて刊行している同社がこの夏版権取得に動き、初版3万部での刊行となった。
 新作は17世紀のカリブ海、ジャマイカを舞台に、イギリスの私掠船船長、ハンターが、国家公認のもと、スペイン船の財宝を狙ってスペシャリスト集団とともにあの手この手の活劇をくりひろげる冒険譚。バイオサイエンスがらみのテーマが多いクライトン作品のなかでは異色にもみえるが、その名を一躍有名にした『ジュラシック~』以前には、エンターテインメント系の冒険活劇も書いていたという。息もつかせぬスピーディーな展開と映像的な描写は相変わらずで、スティーヴン・スピルバーグによる映画化が決定している。(新文化09/12/10)

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2009年12月18日 (金)

井上ひさしさん、肺がん闘病で 「菜の花忌」シンポのパネリスト降板

 司馬遼太郎記念財団は17日、来年2月13日に東京・日比谷公会堂で開催する「第14回菜の花忌シンポジウム」のパネリストについて、作家の井上ひさしさんから、映画監督の篠田正浩さんに変更すると発表した。井上さんは今月に入って肺がんで闘病中であることを公表している。(産経ニュース09.12.17)


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2009年12月16日 (水)

大佛次郎論壇賞に広井良典氏の「コミュニティを問いなおす」

 第9回大佛次郎論壇賞(朝日新聞社主催)は、広井良典氏の「コミュニティを問いなおす」(筑摩書房)に決まった。賞金200万円。

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【Q1】現在の“積読”は何冊くらいですか?

(カッコ内は昨年の回答数)(講談社『BOOK倶楽部メール』09年12月15日号)
 ・0冊…53名   (49名) ・1~9冊…110名 (104名) ・10~19冊…131名(135名) ・20~29冊…89名 (74名) ・30~39冊…59名 (33名) ・40~49冊…16名 (11名) ・50~59冊…36名 (34名) ・~100冊…35名 (36名) ・~200冊…16名 (16名) ・~300冊…10名 (5名) ・それ以上…17名 (7名)
【Q2】今年の初めと比べて“積読”はどうなりましたか?
 ・かなり増えた…16% ・少し増えた…30% ・変らない…35% ・少し減った…13% ・かなり減った…6%
【Q3】“積読本”はどこに置いていますか?
 ・机の上などすぐ手に取れる場所…28% ・本棚に収納(既読本と一緒)…26% ・本棚に収納(既読本と別)…18% ・床、廊下、階段などの空きスペース…15% ・屋根裏、押入れ、物置など…4% ・バッグの中などに携帯…4% ・その他…6%
【Q4】積読本を読むことを諦める期間の目安は?
 ・1カ月以内…6% ・3カ月以内…7% ・6カ月以内…6% ・1年以内…8% ・3年以内…5% ・5年以内…2% ・何年かかっても絶対読む!…58% ・その他…8%
【Q5】今年の“ベスト本”は何ですか?
1位)1Q84  (村上春樹)2位)偽物語 (西尾維新)3位)植物図鑑(有川浩)4位)獣の奏者(上橋菜穂子)5位)新参者 (東野圭吾)
★「植物図鑑」(有川浩)
 この本が初めて読んだ有川浩の本です。ラブコメ系統がちょっと苦手で、あまり読まない私でもすんなりと読むことができました。読んでいるうちにどんどん話に引き込まれあっという間に…(新潟県 I様 10代)★「永遠の0」(百田尚樹)泣きました。残り100ページから薄らと真相がわかってきて号泣しながら一気読み。いろんな人に薦めて泣かせています。読んでよかったと思える一冊で、薦めた人にも「教えてくれてありがとう」と言ってもらえる一冊でした。(山口県 I様 20代)★「Another」(綾辻行人)700ページ程の厚さでしたが久しぶりに一気読みしました。ミステリ的な伏線をきっちり回収しながらもホラーの不気味さは消えません。さすがの一言です。(北海道 K様 20代)★『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』(辻村深月)物語に出てくる女子の部分に共感しながらタイトルのセンスに脱帽!間違いなく今年No.1です。(大阪府 M様 20代)★西尾維新の「化物語」です!西尾さんの心境地や萌えを改めて確認させてもらいました。アニメ化もしま
 したが、原作を大事にしてくれていてそれでいてアニメ独自のものもあって化物大好きには本当に幸せな一年でした。(神奈川県 M様 20代)★「予想通りに不合理」(ダン アリエリー)自分の行動を見直せます。(神奈川県 T様(K様?) 20代)★『鷺と雪』(北村薫)ベッキーさんシリーズもこれで終わりと思うと寂しい。でも先を描こうとすれば辛い時代を避ける訳にもいかないでしょう。英子はきっと素敵なおばあちゃんになって今もどこかで生きてると思いたい。(東京都 A様 30代)★『獣の奏者』3、4(上橋 菜穂子)壮大な物語が綺麗に閉じられた、と思いました。1、2の読了で感じた物足りなさを綺麗に補完してもらえたことがベストの理由です。(神奈川県 I様 30代)★武士道シックスティーン、セブンティーン、エイティーン(誉田哲也)の3冊。一気に読める、ハラハラ、ワクワクする青春小説。読後、剣道を習いたくなります。こういう時代だからこそ、このような明るい小説……(東京都 T様 40代)★「植物図鑑」(有川浩)もともと有川さんの本は大好きですがこれはベストです!イツキとさやかの恋愛もですが、野草の料理、これがまた読んでいてたまりません。自分もやってみたい!と思いました。(東京都 M様 40代)★「千の輝く太陽」(カーレド・ホッセイニ)アフガニスタンの歴史、宗教、生活などイスラム世界の社会が生々しく描かれていて、知らなかった世界にショックを受けた。(千葉県 H様 50代)★「新参者」(東尾圭吾)各章の疑問が解かれ、最後に大きな謎が解かれるカタルシスが最高。なおかつ、主人公の心がたっぷり詰まった人情小説にもなっている。現代の池波正太郎です。(愛知県 O様 50代)★「9.11のジャスミン」(遠藤明子)実際に目の当たりにした人の視点で書かれていて、心に残る作品になりました。(新潟県 M様 60代)

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2009年12月10日 (木)

第13回司馬遼太郎賞は、宮本輝氏「骸骨ビルの庭」

第13回司馬遼太郎賞(司馬遼太郎記念財団主催)は9日、作家の宮本輝さん(62)の「骸骨ビルの庭(上・下)」(講談社)に決まった。賞金100万円。贈賞式は来年2月13日、東京・日比谷公会堂で開かれる「第14回菜の花忌」会場で行われる。
 受賞作は、平成6年の大阪・十三を舞台に、「骸骨ビル」の取り壊しをめぐってそこに暮らした復員兵と戦災孤児の記憶が呼び起こされていく長編小説。宮本さんは「今の時代を生きる人間が模索しなければいけない人の心の強さを書きたかった。雲の上の人だった司馬さんの賞をいただき、大変光栄」と話した。
 宮本さんは昭和52年に「泥の河」(太宰治賞)でデビュー。53年「螢川」で芥川賞、62年「優(ゆう)駿(しゆん)」で吉川英治文学賞をそれぞれ受賞した。「川」三部作や「錦繍(きんしゆう)」「流転の海」シリーズなど著書多数。
 また、若者の調査研究を支援する第13回司馬遼太郎フェローシップ(奨励金30万円)は、東大大学院工学系研究科の川本悠紀子さん(25)に決まった。(産経ニュース09.12.9)

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2009年12月 6日 (日)

ケイタイ広告、破産手続きへ

  ケイタイ広告(小野達人代表)はさきごろ営業を停止。東京地裁に対して破産申立ての準備に入った。負債は約2億円。同社は2003年3月に設立。出版社に向けて携帯電話に雑誌サイトを作り、会員を書店誘導して増売支援をしていた。大手企業による広告収入で収益を得ていた。(新文化12月4日)

 ☆ケイタイ内に本を読む習慣をつける雑誌を設立した事業で、思いつきはいいが、ビジネスとして成立させるのは、なかなかむずかしいようだ。情報を不特定多数に流し、広告をとるというビジネススタイルは、基本的にはテレビやヤフーなどのネットのポータルサイトと変わらない。新聞は購読者という縛りがあるが、それでも経営は苦しいようだ。テレビやネットは装置の維持に資金がかかる。新聞は情報収集と配達に資金がかかる。
 現在、毎日新聞が地方紙配信の共同通信に再加入したことで、地方新聞社の間で論議を起こしている。これも従来の情報関連ビジネスのモデルが崩れてしまっているためだ。生活にとジネス活動に情報は必要であるが、情報だけで独立ビジネスになる分野が狭められている。膨大な情報が無料で使われ、ビジネス要因が奪われている。このブログもそういう視点では、よくないところがある。
 しかし、商品販売やサービス提供のビジネスに情報としてのPRは欠かせない。とすると、そうした事業のつき物としての情報提供」ならば、事業的な損益分岐点が低くなり、赤字を避けられる可能性がある。いま、どうすれば○○ができる、というようなノウハウ本が売れ筋だそうだ。これは役にたちそうだから金をはらって読もうという意識であろう。(そのちに、それを読んでも自分に対応力がないと役に立たないとわかると廃れるであろうが。)
 

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2009年12月 4日 (金)

紀伊國屋書店の「キノベス2009」の第1位は、川上未映子氏の『ヘブン』(講談社)

紀伊國屋書店のスタッフが読んで、お勧めしたい作品の中からベスト30を毎年発表するキノベス2009の第1位は、川上未映子氏の『ヘブン』(講談社)、 2位『猫を抱いて象と泳ぐ』(小川洋子、文藝春秋)、3位『星守る犬』(村上たかし、双葉社)、4位『八朔の雪』(高田郁、角川春樹事務所』、4位『プリンセス・トヨトミ』(万城目学、文藝春秋)。今回は08年10月以降の新刊(文庫化作品除く)を対象に参加を募り、620件の応募の中から十数人の委員が最終選考で決定した。

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2009年12月 3日 (木)

『ファウスト』Vol.8 編集開始宣言!『ファウスト』編集長 太田克史

 (「メールマガジンファウスト第60号」より)
 お待たせしました!
『ファウスト』Vol.8、只今から絶賛編集開始です!
 まず最初にご報告いたしますと、この数ヶ月の太田は、今後の新しい展開を
探る毎日でした。 正直に言って過去に経験したことのない、苦しい数ヶ月でし
たが、ようやくのことで光が見えてきた次第です。まだその光は“向こう側”
にしかないのですが、とにかくまずはひと思いに翔んでみるしかない。
 ともあれ、これでようやく、『ファウスト』のスタートを切ることができます。
 原稿をお預かりしたまま長らくお待たせしてしまい、不義理に不義理を重ね
てしまっている作家さん、そして何より『ファウスト』を頭の片隅に入れたま
ま、今まで待ちわびてくれている読者のあなたに、編集長として心からお詫び
申し上げます。本当に申しわけありませんでした。
 現状では、しかしとくに小説パートは、今度の『ファウスト』は過去最高の
『ファウスト』に仕上がりそうな手応えをひしひしと感じています。何よりも、
僕自身が完成をもっとも楽しみにしています。
 とにかく、一日も早く、良いタイミングで、最高の『ファウスト』Vol.8を
お届けできるように頑張ります。
 これからも『ファウスト』をどうかよろしくお願い申し上げます。『ファウスト』編集長 太田克史

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